迎春 令和五年が皆さまにとって良い年となりますよう祈念いたします。
今年の干支は「癸卯(みずのと う)」です。干支は占いではなく、中国四千年の歴史の中から、60年ぐらいで同じような社会情勢が繰り返されてきたことから、注意していこうという、一種の統計学だと教えられました。癸卯の年は、停滞した世の中に希望が芽吹き、花開く助走の年であり、これまで積み重ねていた自身の力が試される年でもあるということだそうです。
「人切り文平」と言われた大槻文平氏は解雇はしたけれど、失業者は出さなかったことで有名でした。私は若い時にお会いし、お話も出来たのですが、三菱鉱業の社長として相次ぐ炭鉱閉山から、三菱鉱業セメント、現在の三菱マテリアルへの道を開いたのでした。日経連会長を八年間務められ、「経営者は働く者の生活に責任を持ち、会社を立派に育て、それを次の後輩に渡していくのが責務」だと話されています。そして、「日本人は贅沢になり、何もかもが派手になり過ぎている」としてベア抑制を主張し、自らもハンブル・ライフ(質素な暮し)を実践されたそうです。
2023年は小野組としての創業から120年となります。また、2024年には福島県南土建工業株式会社設立80年を迎えます。本年を花開く助走の年とし、創業の心を大切に、次世代へとつなぐ会社経営に励んでいきたいと思います。
皆さまの安全とご多幸を願い、新年の挨拶とします。
代表取締役 小野 利廣
<仕事始めの様子>
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